近年、日本の人気観光地では「オーバーツーリズム」が深刻な問題となっています。
特にインバウンド観光客の急増により、宿泊施設や飲食店が逼迫し、地元住民や観光客の双方に負担がかかるケースが増えています。
その中でも、新潟県の越後湯沢や長野県の野沢温泉村では「夕食難民」と呼ばれる現象が頻発し、多くの旅行者や地元住民双方に食事に困る事態などの状況をもたらしています。
本記事では、観光地で発生している迷惑問題と、オーバーツーリズムの影響、そして夕食難民の実態について掘り下げ、解決策も考察していきます。
オーバーツーリズムとは?

オーバーツーリズムとは、特定の観光地に過剰な観光客が集中し、地域の環境や住民の生活、観光体験に悪影響を及ぼす現象を指します。
代表的な影響として、以下のような問題が挙げられます。
急増する観光客数
コロナ禍以降、訪日外国人観光客の回復と共に、多くの観光地で観光客数が急増しています。
#旅行#観光
— てつお (@tetsu_rail) March 20, 2025
自分の居住地以外に行ってみることで、その土地の文化や言葉など、実体験によって、知見を広げる意味があると思うのです
一方、価格(交通費、物価、外国為替)を適切に設定できないと#オーバーツーリズム
で地元住民に悪影響が出てしまうわけで…
何でも程々にということですね
特に「第2のニセコ」とも呼ばれる野沢温泉村では、インバウンド観光客の増加により、街の風景そのものが変わってしまったという声も聞かれます。
変わりゆく観光地の姿
観光客の急増は、地域経済の活性化というメリットをもたらす一方で、様々な問題も引き起こしています。
今回は野沢温泉村に訪れた日本人観光客に本音を聞いてみた。
出典元:集英社オンライン
埼玉県から来た40代男性は温泉街の変貌ぶりに驚いた様子だった。
「以前来たときは、日本人のお年寄りの観光客が多く、昔ながらの風情ある温泉街という印象でしたが、久しぶりに来たらすれ違う人はほぼみんな外国人観光客。まるで外国に旅行へ来たような気分です。」
地元の風情が失われつつあると感じている40代の男性の話のように、今や海外からの観光客がほとんどで「まるで外国に旅行に来たような気分です」という発言が全てを物語っていますね。
すれ違う人が外人さんばかりだった。オーバーツーリズムの影響を実感した…なんか「観光地」という形態の新しい都市に遊びに行ったような不思議な気分でしたね
— すず🎣🌺 (@suzu_s_) March 9, 2025
野沢温泉村で深刻化する夕食難民問題

野沢温泉村は、温泉とスキーの名所として人気を集めていますが、近年は外国人観光客の増加によって夕食難民と呼ばれる現象が発生しています。
夕食難民とは、食事をしたくても予約が取れず、飲食店に入れずに困る観光客を指します。
観光客が夕食の時間帯に一斉にレストランを訪れ、予約なしでは食事をとれない夕食難民現象が起こりやすくなっています。
とくに人気観光地や繁華街では、旅行者数に対して飲食店の数が十分でなかったり、混雑を嫌って地元の方が外食を避けるなど、地域との摩擦も拡大しています。
その結果、せっかく観光地を訪れたにもかかわらず、食事場所を探すだけで時間が過ぎ、食事もままならない状態で夜を過ごす観光客が後を絶たない状況です。
夕食難民だけでなく、オーバーツーリズムによる影響の解決策としては以下のいくつかがあげられます。
事前予約や時間差観光の推奨
旅行者自身が混雑を回避するための工夫として、事前のレストラン予約やシフトした時間帯に観光スポットを訪れることが有効です。
旅行会社や予約サイトが「時間差予約」「深夜・早朝プラン」などを積極的に提案することで、利用者の散在を促し、混雑を緩和できる可能性があります。
容量規制・入場制限の導入
海外の人気観光地では、入場制限や事前チケット制を導入し、観光客の集中を防ぐ取り組みが進んでいます。
日本の著名観光地でも、寺社仏閣や名所での人数制限やオンライン事前予約を取り入れ、観光客の流れをコントロールする施策が考えられます。
地元との共生を志向した観光
地域住民側にも観光客に関する正しい情報や文化マナーを周知しながら、お互いに協力できる関係を築くことが重要です。
観光客受け入れの上限を決めるだけでなく、地元のイベントや伝統行事との連携、サステナブルツーリズムの普及などを通じて、地域全体で観光を盛り上げる方法を探ることが求められます。
観光庁や自治体の支援拡充
国や自治体が飲食店の拡充や営業時間の調整、地元のフードデリバリーサービス支援など、観光地を幅広くサポートする枠組みを整備することが考えられます。
これにより、夕食難民問題の解消と地元の雇用生促進の両立を図ることが可能になります。
観光地の迷惑なオーバーツーリズムの影響と夕食難民問題 – 解決策も考察のまとめ

オーバーツーリズムがもたらす影響は、混雑や環境負荷だけではなく、観光客が夕食や宿泊といった基本的なサービスを十分に受けられない状況を生むリスクも含んでいます。
既にいくつかの都市や自治体、事業者が取り組みを進めることで解消の糸口が見えてきています。
しかし現状を見ると、様々な地域でオーバーツーリズムによる影響が日々報道されている状況です。
観光客、事業者、地元住民が互いに歩み寄り、持続可能で魅力的な観光地をつくり上げる視点が、今後ますます重要になるかと思われます。
観光は地域を豊かにする一方で、適切なマネジメントが必要であることを理解し、お互いに気持ちよく過ごせる旅行体験を目指したいですね。
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