銘柄米が売れない本当の理由は？今後の価格や備蓄米放出の影響を考察！

2025年6月14日

2024年、全国的な米不足の影響で銘柄米が売り切れ続出となり、人気のブランド米は、スーパーの棚から姿を消えるような事態になっていました。

2025年に入っても銘柄米の価格は安定せず、価格が日に日に上がっていくような状況でした。

しかし、以前はすぐに売り切れていた銘柄米（コシヒカリ・あきたこまち・つや姫など）が、最近ではスーパーに大量に積まれていたり、少しずつですが値下げされていたりする光景が見られるようになってきました。

この記事では、

なぜ銘柄米が売れなくなったのか？
備蓄米放出との関係
今後の価格動向と消費者への影響

について、図解を交えてわかりやすく解説していきます。

銘柄米が売れないのはなぜ？背景にある3つの理由

備蓄米の大量放出で「安いお米」が市場に出だした

2025年3月以降、政府は物価対策の一環として古米や無銘柄米を含む「備蓄米」の大量放出を開始しました。

しかしそれでも当初は価格が下がらず、高騰したままの価格でした。

そんな中、小泉進次郎さんが2025年に農水大臣に就任すると、備蓄米の入札を中止し、随意契約に切り替える方針を打ち出しました。

これにより、農水省が任意で相手先を選び、価格も国が決定するため、より迅速に備蓄米を供給。

スーパーやディスカウントストアに5㎏2000円程度の価格水準での販売が可能となりました。

→ 消費者は安価な備蓄米を選ぶ傾向が強まり、銘柄米が売れにくくなっています。

価格差が2倍以上に広がり、消費者心理に影響

以下は銘柄米と備蓄米のおおよその価格比較です。

📊 銘柄米と備蓄米の価格比較（2025年5月時点）

種類	価格（1kgあたり）
銘柄米（コシヒカリ等）	800～1000円
備蓄米（古米・無銘柄）	350～450円

→ 最大で2倍以上の価格差があり、節約志向の強い家庭を中心に備蓄米に流れる構図となっています。

味の差がそこまで気にならないと感じる層が増えた

近年、炊飯器の性能が向上したことで「どんなお米でもそれなりに美味しく炊ける」と感じる人が増加しています。

その結果、「多少味は落ちても安い方が良い」という実利優先の消費者が増え、銘柄米の付加価値が相対的に下がっています。

今後の見通し｜銘柄米の価格はどうなる？

今後の銘柄米の流通・価格に関して、以下のような動きが予想されると考えられます。

備蓄米の放出が一巡すれば、価格の調整が始まる

2025年夏以降、政府の備蓄米放出は段階的に終了予定です。

その後は市場に出回る「安米」の量が減るため、価格の正常化が見込まれています。

備蓄米販売のニュースもやっと限りが見えてきた。
当たり前‼️
あまりにも国民をバカにした政府の対応。
今後は、従来の銘柄米の価格を「悪徳流通業者」が辛抱しきれずどこまで下げるかが注目される。

昨秋の「概算金(JA買取価格)」から計算して5kg3500円以下にはならないが、4000円以下に下がるか⁉️
— 岡田高明(ようこそ照来盆地へ！) (@okada_takaaki) June 12, 2025