2024年から2025年にかけて、日本中で「お米がない」「スーパーの棚が空っぽ」という声が聞かれるようになりました。
現在、5kgで4,200円超えと、昨年比で約2倍近い価格になっており、家計への影響も深刻化しています。
しかし、つい先日まで品薄だったはずが、6月に入り突然銘柄米が店頭に並び始めたことで、混乱する消費者も少なくありません。
この記事では、なぜ米不足が起きたのかという本当の理由とともに、今後の価格の動向や供給見通しについても、わかりやすく解説します。
米不足の本当の原因
天候不順による作況悪化
米不足の表面的な原因として最もよく知られているのが天候不順です。
異常気象に加え、インバウンド需要の急増、減反政策、備蓄米の放出遅れなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
構造的な問題:減反政策の影響
しかし、天候不順だけでは説明できない構造的な問題があります。
メディアでは米不足の原因として、①2024年の猛暑と雨足による不作、②おにぎりブームとインバウンドなどによる需要増、③南海トラフ地震臨時情報の発表による買いだめ行動などが挙げています。
しかし、これらの説明は表面的なものに過ぎず、米不足の本質的な原因を理解するためには、より深い構造的な要因を見る必要があるのかもしれません。
流通コストの上昇や消費者の買いだめによる一時的な品薄
従来の農協(JA)経由の流通から直接取引の増加へと変化し、生産者から農協、卸売業者、小売店へとつながる通常のルートとは異なる流通経路同士で米の奪い合いが発生しました。
結果として、価格上昇と流通の混乱が長期に渡って継続しています。
直接的な証拠はありませんが、過去の例や市場の動きから品薄感を煽り、価格を維持・上昇させようとする動きがあった可能性も十分あると思われます。
また、こういった市場の品薄報道を受けて、消費者が一時的に買いだめに走ったことも、店頭での品薄感を加速させる原因にあったのだと思われます。
【米不足の原因を作ったのは自民党】
— バスターイエロー (@nasebaruch) May 29, 2025
減反政策⇒自民党
転作&輸出補助金⇒自民党
物価高対策やりません⇒自民党
備蓄米放出⇒自民党
米不足の全ての元凶は自民党やん
なぜ備蓄米をありがたがるのかが私には分からない。
備蓄米を出さざる得ない状況を作っておきながら、ヒーロー気取りが気持ち悪い。 pic.twitter.com/e2lvZRAHju
備蓄米を食べなければいけなくなったのはそもそも自民党の農政の失敗が原因です。
— およよ (@popoi157) June 3, 2025
去年は豊作なので米不足ではなかったはず。
そもそも自民党が裏金誤魔化して不起訴にした件、国民は忘れません。二階の50億も。
拡散ご自由にどうぞ#自民党は国民の敵 #自民党はもう要らない pic.twitter.com/9sXAswwXGr
みんな大切なことを忘れている???
— Neo🇯🇵🐶無言フォロー募集中♪次は減税してくれる政党に投票する‼️🗳️ (@OkOkWanko) June 2, 2025
米不足の原因をつくった減反政策を進めたのは、当時、農林部会長だった小泉進次郎。
自分で放火して自分で消そうとしてるだけ。 pic.twitter.com/kOjsrehT0Q
#米 高騰を流通のブラックボックスと卸売を悪者にしてる政府だが、そもそも減反政策を進めてきて、今般の米不足に陥らせた政府が根源なんじゃないか
— いっしん (@issincocoro) June 8, 2025
米不足と価格上昇は、昨年の米先物取引が始まった時期と期を一になってる。
— 在来種日本人 (@1xr49rx3BccKBNF) June 8, 2025
そもそも長年に渡る減反政策や輸出米や飼料用米転換への補助金など農業政策の失敗が原因だ。
突然銘柄米が出回り始めた理由
SNSの投稿 「備蓄米が安く放出されると決まったら店頭に銘柄米が並びだした」
出典元:テレ朝ニュース
2日に都内で撮影されSNSに投稿された写真には、宮城県産ひとめぼれや新潟県産こしひかりなど銘柄米がビッシリと棚に並んでいる。
2月、アキダイを取材した時は銘柄によっては欠品していたコメの棚。しかし今月5日、改めて棚を見せてもらうと、あきたこまちやコシヒカリなど銘柄米が並んでいた。
これまで品薄が続いていたスーパーの米売り場に、宮城県産ひとめぼれや新潟県産こしひかりといった銘柄米がずらりと並び始めたというSNSの投稿が相次いでいます。
その背景には、政府による備蓄米の放出が大きく関係しています。
- 6月5日から大手コンビニで政府備蓄米の販売が開始
- ファミリーマートやローソンでは30分で完売する店舗も
- 卸業者が「在庫調整」の必要性が薄れたことで、銘柄米の供給を再開
つまり、米不足の“演出”ともいえる流通制限が緩和され始めたことで、店頭に米が戻ってきたというわけです。
しかし値段は備蓄米が出回る前と変わらず4000円台半ばだそう。
「新米がとれるまで在庫が続かない可能性があったので(卸が)販売を抑制していた。取引関係の中で、取扱量が多い中規模の(スーパーから)順番に銘柄米が並ぶようになった」
出典元:テレ朝ニュース
備蓄米が出回ったことで、価格が変わらないものの在庫を抱えるリスクを取るよりは店頭に並べる方が得だと考えた結果であるとも考えられます。
また、7月頃には銘柄米の価格も少し下がり、新米が出始める8月頃には更なる価格下落が考えられるかもしれません。
新米価格への影響予測について
備蓄米放出により現在の銘柄米価格が下落することにより、業者が在庫処分を急ぐ一方で、新米出荷直前に再び供給が制限される可能性もあります。
また、備蓄米の品質に不安を感じる消費者が、新米の出荷を待つことで需要が集中するリスクも考えられるのです。
2025年産新米の価格については、以下の要因が影響すると考えられます。
価格上昇要因
- 前年度の高価格の影響で農家の収益期待が高い
- 生産コスト(肥料、農薬、燃料費)の上昇
- 作付面積の調整による供給量の不確実性
価格抑制要因
- 備蓄米放出による市場への影響
- 消費者の価格感応度の高まり
- 輸入米の増加
2025年後半から2026年初頭にかけては、直近の店頭価格である4,268円/5kgからの急激な変動は抑えられるものの、高値圏での推移が続く可能性はあると思われます。
しかし、政府備蓄米という「いつでも放出できるカード」がある限り、市場が過度に値上がりすることは抑制されるのではないかという見方をしている方も多いように思います。
米の価格についてだけど5キロって単位で話すから高く感じるかもしれないけど茶碗1杯だと75円しない金額ですからね
— 温故知新 (@ALdTc0a6JT87796) May 23, 2025
投機的な値上がりは抑制する必要有ると思いますがある程度までは仕方ないかと
普通に備蓄米で価格が下がってる事自体は評価するけど、既に備蓄米の残高も減ってるし、ここから輸入米を入れることになったとて、消費者が求める新米の価格抑制には至らないんじゃないかな。
— ウハ@ゆっくり政治チャンネル (@yukkuriseijich) June 5, 2025
玉木のエサ発言が話題になりすぎてるけど、本当に重要なのはここの部分の指摘だよね。解決に至るのか。
小泉備蓄米は直小売だから、卸の不足感は変わらず。小売も即完必至で需要減は生まれず。
— なべた@通勤農家🌾🍅 (@0KOMETOMATO) May 31, 2025
消費者も家に在庫あっても安いから買っておこう傾向。ので価格抑制の即効性は全くなし。怖いのが、備蓄米放出も落ち着き新米需要後の家庭内在庫量が過剰になった時。一気に需要激減=米価暴落になるのではと懸念
【2025】コメ不足の本当の理由とは?原因と今後の影響をわかりやすく解説のまとめ
今回、新米が出回る頃まで、米の在庫がもたない可能性から卸が販売を抑制していた可能性が浮き彫りになりました。
備蓄米が供給されたことで需要はまだまだ満たされてはいませんが、少しずつ事態は沈静化に向かいつつあるのかもしれません。
しかし、2025年度の新米の時期までまだ期間があり、気候などの影響から供給量が減るのか豊作が見込まれるのかはまだ不透明です。
そのため新米の価格が高値を推移する可能性も十分ありえます。
我々消費者が出来る事は、急激な買いだめを避け、価格が落ち着いている今の時期に家庭内の備蓄を検討しつつ、柔軟な対応をしていくことかと思います。
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